〜まはだみつを〜


■音楽・・・freedom house 2nd様
■town05.mid






















〜まはだみつを作品展示館内〜








 「へえー館内は中々いいつくりじゃないですか、クーラーも効いてて涼しいですしね」
 「あったぼうよ、見掛け倒しだけなら世界一の自信があるぜ俺は」
 「あまり調子にのってんじゃねーぞ」
 「ごめんなさい!」
 「・・・うーん」
 「あーなんか奥に作品飾られてますね、パク・・・」
 「ああ!パクリさ!!」
 「・・・そこまで自分を追い詰めなくてもいいじゃないですか」
 「でもまぁ館内で涼めるだけでも500ゲルムの価値はあると思わないか?」
 「それは言えますね、そして作品を見て更に涼むと」
 「・・・うんまぁ人によるかなそれは」
 「それじゃ作品を見に行きますかね」
 テクテク
 テクテク
 テクテク
 テクテク
 「・・・・・・」
 「・・・何故ついてくるんですか?」
 「いや、だから優しい僕が作品の説明してやろうって言ってるんじゃないか」
 「どうせお前の脳みそじゃ僕の素晴らしい作品を理解できんだろうからね
  ナビゲーターが必要だろうと僕のブレインカンピューターがはじき出したのさ」
 「・・・・・」
 「うぜー」
 「たった3文字で人の気分を最低のラインまで下げることが出来る
  言葉っていうのは核以上の破壊力を持ってるよね
  だからモニターの前のみんなも僕の作品楽しみにしててよね」
 「・・・まぁいいでしょう、それじゃなんでしたっけ
  パクリ研究会でしたっけ?まぁ行きましょうか」
 「うん!そうだね!!」
 「つっこめや」
 「うん!そうだね!!」
 「つっこめや」
 「うん!そうだね!!」
 「・・・・」
 「・・・・」
 「・・・・・あのーすいませーん」
 「・・・・!!!」
 「あ、お客さんのようですね。とんだ物好きだ」
 「はい!どうぞ!!!・・・こちら・・・・へ・・・・」
 「・・・・」
 「・・・どうしたんですか?」
 「higyaaaaaaaaaaaaAAAAAAAA!!!!」
 ニコッ♪
 「・・・な、何故ここが」
 「ばればれですよ、私には」
 「・・・今日は何の御用で・・・・」
 「またまた〜わかってるくせに〜
  今日こそは私のメールアドレスと住所をですね〜」
 「うっせうっせ!なんなんだお前は!度あるごとに
  出会い系サイトのURLはっつけたメール送ってきやがって!
  ここのURL先に私の携帯アドレスがあります♪って・・・メールにそのまま書けばいいだろうが!
  だあーもう帰れ帰れ!!店じまいだボケが!!」
 (うわぁ・・・)
 テクテクテク・・・
 「・・・な、なんだよ」
 ス・・・ボソボソ・・・
 「・・・」
 「それじゃあ私はこれで♪」
 「弘美様、こちらへどうぞ」
 (え・・・・)
 「え〜?でもぉ〜私お金もってないしぃ〜」
 「いえいえ!お代は結構です!どうぞお入りください!」
 (ええーーー!!)
 「ありがとうございますー」
 「・・・・・」
 「いいのか・・・あんたの人生それで・・・」
 「・・・返す言葉もない」








 「ああー見えてきましたねー最初の作品」
 「・・・おおーそうだね、その通りだね、なんか見えるね」
 「・・・・・・」








 (いきなり意味わかんねー・・・)
 「素晴らしいよね」
 「これはどういう事なんでしょうか」
 「ひきこもってたらジーパンが入らなくなってたという悲しみの詩だね・・・
  哀愁漂う名作だよコレは、なんせ外出するにも履くものがない・・・うおお悪夢だ」
 (実生活の話かよ!!)
 「・・・あーなんか早くも帰りたくなってきた」
 「素晴らしい!素晴らしいですわ!」
 「わかるかね!弘美くん!!」
 「あまりの素晴らしさに感動して誰かと出会いたいです!
  というわけでこのボタンをどうぞ♪」
 「おお!ボタンまで用意してもらってすまんね・・・・ってうぉおおおい!!!」
 「危ない!あと少しでワンクリック詐欺に騙されるところだった!!」
 「チッ」
 「・・・・」
 「・・・・うんまぁ」
 「・・・太ったんですかまはらじゃさん」
 「まぁちょっとだけだから。痩せたも同然だよ
  心も体も豊かに!竹之内豊と武豊って紛らわしいよね」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・」
 「・・・それじゃあ次行きましょうか」
 「・・・そうですね」
 「・・・あ、あれ?」
 「・・・・・・」
 「・・・・・まってよー!もっと会話膨らまそうぜブラザー!!!」
 テクテク
 テクテク
 「お、見えてきましたね・・・」








 「・・・まはらじゃさん」
 「・・・なにかね」
 「・・・結構カワイイ字してますねプププ」
 「・・・黙れ」
 「あら本当!わたくし思わず出会いたくなってしまいましたわ!」
 「お前はもっと黙れ」
 「・・・・そんな ひどい」
 「・・・で、これはどういう意味なんですかね」
 「あーこれはね・・・」
 「今はまだ・・・今はまだ・・・といって何もしないやつは
  いつまでたっても何もしないって事だよ
  僕とは対極にあるダメ人間を謳った詩だね」
 (せつねえ・・・)
 「・・・切なくて出会いたくなりますね」
 「いや、ならない・・・」
 (・・・・・)
 「まはらじゃさん」
 「なんだね」
 「マンガはまだですか」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・」
 「・・・その話はもういいじゃないか」
 「・・・・またそうやってウヤムヤにして」
 「・・・・・・・」
 「・・・マンガかかれるんですか?出会いマンガですか」
 「そうだね、その通りだね!」
 「・・・・・・・」
 「いつもそうやって口だけで!いつも中途半端じゃないですか!」
 「違うんだよ!最近色々ごたごたがあってさ!」
 「それにまだマンガの描き方とかよくわかんないし・・・」
 「つまり俺もいそがしいんだよ・・・だから今は・・・」
 「あっ・・・」
 「・・・」
 「・・・」
 「あ・・・いや・・・・」








 「・・・あっ!次の作品が見えてきましたよ!」
 「・・・・・・」
 「・・・ああー本当だ、こんなところにもあったんだぁ〜」
 (おいおい管理人・・・)








 「・・・・なんのこっちゃですかこれは」
 「・・・ああおっp・・ふごっ!!」
 「・・・・・・」
 「・・・何故いきなり口を塞ぐのだ」
 「シャロロンさんも出会いたいんですよきっと、さぁ!このボタンを!」
 「・・・・・・」
 「じょ、冗談ですぅ〜」
 「・・・・まはらじゃさん」
 「・・・うん」
 「・・・・今なにを言おうとした」
 「だからおっpふごっ!!」
 「・・・・そらアカン・・・そらアカンで・・・」
 「なんだよ!ここは俺のサイトちゃんだぞ!!
  俺が何しても文句言われる筋合いなんてねえよ!!!」
 「・・・・・・・あ?」
 「・・・・・・」
 「じょ、冗談ですぅ〜」
 「・・・THE BLUE BARSは青少年の育成の健全を掲げる優良サイトですぅ〜」
 「・・・・・・そっか?」
 「・・・・・・ええ、それは」
 「・・・・・・出会い系サイト・・・」
 「・・・・・・なにか文句でも?」
 「な、なんでもないですぅ〜」








 「・・・・・・」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・寒い」
 「・・・・進むごとにクーラーがききまくってきますね」
 「・・・・人肌恋しい、出会いたいで・・・す・・・わっくしょん!!」
 「・・・・・おお、見えてきたななんか」








 「・・・・・ま、まともだ!ここにきて初めてまともだ!浮いてる!」
 「うんそうだね」
 ガクガク
 「物事を始めるにはある程度の覚悟が必要ということだね
  漫画を描き始めたばかりに酒びたりになってしまった人を僕は知っている
  漫画っていうのはそれだけ奥が深く、そして悲しいものなのだ」
 「・・・・描かないんですか」
 「描かないですねぇ〜」
 「・・・・お前これ言いわけじゃねえか」
 「だって酒にひたりたくねーもん!!」
 「ケース1個でそれはいささか極論すぎではないですか」
 「ケース1個ならね?でもケースが6の4だったらどうよ!入り浸る確率67%だぞ」
 「ケースが6の4!?そんなにいるんですか!?」
 「多ダ夕タ!多田康昭!早乙女聖夜!ハート様!!ほれみろ!!みんな酒びたりだ!」
 「あっれー不思議ですね・・・凄い不思議・・・・・なわけねーだろ」
 「だから俺は描きたくねーんだよ・・・どうせ俺が描いてもむくわれないもん」
 「どっちみち報われてないじゃないですか」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・ひどいや」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・ごめん」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・あれ?」
 「・・・・・・どうした」
 「・・・弘美さんは?」
 「・・・・・・あ、あれ?」
 「・・・・・・・まはらじゃさん」
 「・・・・・・ん?」
 「・・・・・・・あれ・・・」
 「ガクガク・・・でで、、、出会い、、、出会いたいですぅ〜」
 「遭難しとる!!」 
 「うう・・・ガクガク・・・」
 「大丈夫ですか!!?」
 「うう・・・まはらじゃさん・・・」
 「なんだ!!?」
 「最後に・・・このボタンを・・・」
 「ああ、いやだ」
 ガクッ
 「・・・・!!」
 「・・・・!!」












〜いつの日かつづく〜